Google Patents の利用しどころとは?

【世界的な串刺し検索が可能に!】

 Google Patents が少し前になりますが、強力にアップデートしたことが話題になっています。

 今回は、米国、ドイツ、カナダ に加えて、新たに、日本、韓国、イギリス、フランス、スペイン、ベルギー、ロシア、フィンランド、オランダ、デンマーク、ルクセンブルグ の11ヶ国の特許公報を収録しました。

 各国の検索では、それぞれの母国語で検索できるほか、多くの公報が英語に機械翻訳(ソフトウエア的に翻訳)されて収録されていますので、英語でも検索できるというわけです。

 ためしに、「KARAOKE」などと検索すると、画像のように各国の公報がヒットします。キーワードのほかに、出願日や国等を選択して検索できます。

 

20161010ss00003

 

【CPC検索システムとして!?】

 キーワードの欄には、CPCコードという特許検索コードを入力することもできます。従来のIPCや日本特有のFIコード、Fタームなどは利用できません。ここで素晴らしいのが、キーワードの入っている入力枠にカーソルを置くと、このコードが有用ではないですか?と、CPCコードを提示してくれることでしょう。

 このことから、キーワードを入力して、おおまかなCPCコードを調べるツールとして利用するという手があります。

20161010ss00005

 

 また、キーワードの”AND検索”は、行単位で入力します。画像の通り、「KARAOKE」&「smartphone」&「microphone」と行を変えて検索した結果、ページの上部に「About 696 results」=検索結果は696件です。と表示されました。

20161010ss00006

【ご注意いただきたいこと】

 ここで、なかなか知られていない注意点があります。

 Google Patents の検索結果を順次ページめくりして閲覧する場合などにおいて、上記の例でいう696件すべてを閲覧することはできないということです。

 これは、Google検索エンジン全般に言えることですが、Googleがサーバなどの負荷を考慮して、検索結果すべてを見せてくれるわけではない・・・という暗黙のルールに、Google Patents も則っているからだと考えられます。わたくしどもの実験では、およそ、検索結果30ページ=「300件」程度までで、表示がされなくなることが分かっています。 公報を順次表示して読むような場合に、300件よりも絞った検索結果となるように、式を工夫する必要があります。

 簡単な調査の場合は、300件以上も一度に見るような式のほうが問題があるかもしれませんが、利用上の注意として気に留めておいたほうがよいでしょう。

 参考に、ほかのGoogle検索エンジンの順送りでの表示上限は、今日現在の実験で、以下の通りとなっています。

(1)Google Scholar 1000件程度まで。
(2)Google 400件程度まで。

【J-PlatPatとの使い分けや固定リンクについて】

 日本には、独立行政法人 工業所有権情報研修館が運営する「J-PlatPat」があります。昔の特許庁電子図書館です。複雑な式の組み立てなどは、こちらのほうが行いやすい場合も多いので、まだまだ、すべて Google Patents で調査業務などを行えるかどうかは、難しい場合もありそうです。

 しかしながら、ある公報を、自分のホームページやグループウエア内の情報としてリンクして、他者に見てもらおうとした場合、「固定リンク」というものがほしいときがあります。そのURLを書けば、特定の公報が表示されるような仕組みです。

 Google Patents では、検索結果から公報表示したURLを、そのままどこかに貼れば公報を見ることができます。

https://patents.google.com/patent/JP2009181164A/ja?inventor=Takaaki+Yamaoka&page=1

 ところが、「J-PlatPat」では、検索されるたびに、プログラムが表示内容を表示する仕組みになっており、この固定リンクがありません。資料作成などの場合には、これらの検索エンジンを使い分けるとよいでしょう。

 Google Patents はまだまだ進化するでしょう。そして、有償の特許検索システムの脅威となるのが何年後のことかはわかりませんが、そのときは確実にやってくることでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です