【特別寄稿】偉大な発明に学ぶ

ケー・ティ・アンド・エス特許業務法人の戸原です。

実は私は経営大学院(いわゆるMBA)に通っていたりする。

 大学院の授業で、今まではマネージメント系の授業ばかりだったが、今回は、イノベーションを起こすためには?という観点の授業を受けた。経営者としては、マネージメント系の授業の方が重要だが、弁理士としては、こちらの授業の方がより重要そうである。

 授業で先生の著書「偉大な発明に学ぶ アイデアのつくり方」という本を教えてもらったが、この本は、いろいろな発明に触れる機会の多い自分のような仕事の人には是非読んで欲しい本である。

 この本は、簡単に言うと、あるコアとなる技術「シーズ」があるとして、いかに「ニーズ」と組み合わせるか、あるいは自分の行っている事業があるとして、「何のためにその事業をやっているか?」考えて、どこかの「シーズ」と組み合わせられないかを考えるための思考方法を学べる本である。

 この思考方法を知財関係者がマスターしておくことは非常に有効だと思う。最近は、中小企業なども回ることがあるが、明らかに「シーズ」というべき技術は持っているが、それを活用する先を見つけられていない。多くの企業はいわゆる下請け企業であり、納入先の事業に縛られてきたため、新たな活用先をみつけるような思考を持たないようにしてきた。

 しかし、今はそこから脱却しなければ生きていけない状況である。「シーズ」を文字に起こして理解でき、他の多くの発明などに触れている我々のような職業の人がこの思考をマスターしておけば、そういった企業の「シーズ」を「ニーズ」とマッチングさせやすい。

 中小企業だけでなく、大企業であっても知的財産部の人がそういった活用の道をみつける仕事があっても面白い。大企業では開発するものの「ドロップ」する技術は多い。自分自身も何回も経験した。そいいった技術の活用先を見つけ、少しでも開発費の回収するためにも、この思考方法は有益だと思う。

 知財関係者の方は是非一度読んでみて欲しい。「偉大な発明に学ぶ アイデアの作り方」(黒須誠治監修、三原康司著)日経BPから出てます。

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